庶民感覚からしてソイの合わない、場違いなお客を区別して行くことではないだろうか(NO2)   


・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・  ・・・・・・
あれから数年も経ったある頃、

東京の居酒屋でその兄さんから
「弟が大変にお世話になって・・・
一枚しかない5円玉で
ご馳走されたボンボンがどんなに有難がったことやら・・・
その心がうれしい・・・
・・・弟から聞きました・・・」

一生忘れないとまで言ってもらったことが・・・
月日がどんなに流れても鮮明によみがえって来る。

それからはその兄さんには、
新宿、赤坂、六本木と高級レストランや
高級クラブに何度か招待されて、
来ていく服と靴がなくて、本当に困り果てたことがある。
みんな着飾ってくるのに着ていく服がないのだ。
ちゃんとした履物も見つからない。

ウン十万、ウン百万もする接待が
どどっと続いていった・・・
ただ、別世界を観覧しているようで、
実感がわかなかったことを、おぼろげに覚えている
ただ、誘われるままについて行ったのだ。


ある時に家族同伴で有名女優の
クリスマスディナーショーに招待されて
大恥をかいたことがある。

慣れないフランス料理に舌鼓をしながら、
緊張した面持ちで、上品ぶることもできないタチで
静かに立ち振る舞っていた。

その時である。
いきなり、まだちいちゃかった息子の声が
辺りの静けさを打ち破るように
「お母さん!しょんべん場~~~どこ?」と・・・鳴り響いた。
「おしっこ~~~」と、小さく耳元でいえば良いのに、
大きな声でしょんべん「場」とは何事か。


あたりの冷ややかな目線は鋭く、痛くも感じた。

どういう教育をしているのかと思われたに違いない。
下町っこには、やはり場違いだった。

「お母さん!ご飯ないの?・・・」
フランスパンとか高級フランス料理が次々と
はこばれては来るが、
ずらっと並んだ料理にはご飯がない・・・

そんなことで食事が喉にも通らずお腹をすかしていた。
寝付く子供をよそに、部屋を飛び出して
妻と一緒にホテルのレストランへと向かった。

・・・が、いくらメニューを見渡しても最低の料金が1.500円・・・
(その頃で1500円であるから、そりゃびっくりした!)
あとはどれも3.000以上のクラス。

仕方なく最低のカレーライスを注文したが・・・
2人で3.000円のカレーライスの値段に
ただ、驚くあまり、食べ心地がしなかったのを昨日のように覚えている。

商店街の250円のカレーライスが
よほど美味しく感じたのはなぜだろうか。
いまだに新宿の話にもなると、
とっくに時効になってしまった「恥ばな」に花が咲く。


・・・・・・・・・・・   ・・・・・   ・・・・・・


5円玉1枚で買った「ボンボン」が、
桁違いな待遇を受けることになったのだが・・・

弟以上に気をつかってくれた、
あの兄さんには悪いが・・・


高級ホテルのデイナーショーも
フランス料理も
赤坂のクラブも
六本木の有名なディスコも
銀座並木通りの一流のふぐやも
みんなみんな場違いな存在であった。

身分相応でなければ、何だって不釣合いなことが起きる。
銀座や赤坂や高級なクラブを顔パスでならした、
頃の有名人だって、
ひとつ階段を踏み外せば、
どん底にも落ちて可笑しくない
世知辛い世のなか・・・


昨日まで持てはやされていた、
あの大物がションボリ~と
裏道をコートの襟をたてて、
帽子を深く被り
顔のささぬようにと、
肩身を狭くして歩いているのを
見かけたという
風のうわさではあるが、
何とも侘しく感じる。

ドラマでは良く拝見する
銀座のガード下の路地裏というから
おおよそ見当のつく範囲ではある・・・・・


ただ、悔いが残っているとすれば、
山口百恵を貸し切って、
30分で1曲の値段がどうこうと・・・
ほんまに、そんなの実現するんかと、
半信半疑の話ではあったが、

内藤やすこが大麻事件?で沈んでいた頃
兄さんたちに連れられて彼女に出会ったことなど
実例が次々とあるので、満更でもなかった。

裏街道にはこんなこともあるのかと、
段々と引き込まれて行ったことなど・・・
山口百恵が全盛期の頃であって、
口ずさんでいたこともあってか、
なぜ、もうすこし、甘えることができなかったのかと・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・

・・・まあ、いつだって
庶民の感覚が一番いい。


肩こらず、かしこまらず、片意地張らず
3Kで平気で、いれる。
何より普段着がいい。

銀座のふぐやヨリ、
街角の玄品ふぐ1.980円でひれ酒なんて・・・
仲間で弱小店舗の成果を語り励ますときなんて・・・
最高にうまい酒だ。

いつだって
よわい人間の立場は厳しいが、
つよい人間にはわからない、あったかみがある。

差別ではなく、区別ってことでいい。

弱小店舗に携わる我々にできることは、
大手にはソイの合わない、
場違いなお客を区別して行くことではないだろうか。



●5円玉1枚から場違いな招待へ・・・・・・・・・↓ポチッと!
●1流の2流より、2流の1流があったかくていい・・・・・↓ポチッと!

●だから、「再生の原動力は人間力だ!」で・・・・・・・・・↓ポチッと!
人気ブログランキングへ↓

[PR]

by pyuaraito | 2008-02-23 02:31 | 弱小ホールの悩み

<< ワープ、よぉ~し!バネ、よぉ~... 「ぼんぼん育ち」と「下町っこ」... >>